椎茸菌床栽培&販売のしごと
新型コロナウイルスの影響で中止になった
成進高等学校のキャリアガイダンスですが、学校側と何か出来ること!を模索し
学校でキャリア教育の一環として事業所研究(仕事理解)を行ってもらい
生徒から出た質問を事業所の方に回答をいただくことにしました
本来高校生にあてたメッセージですが、菌床椎茸栽培や販売の仕事についていただいたメッセージをもとに紹介しようと思います
質問 椎茸収穫とありますが、椎茸にどれくらい力を入れていますか?
会社としてということであれば事業をやる以上全力100%です
収穫の時の力加減ということならハサミで収穫しますのでそこまで力は必要ありませんね
質問 菌床製造に関して詳しく知りたいです。どのように椎茸を栽培して出荷するのかが知りたいです!
弊社は菌床椎茸の栽培を製造から出荷までの一貫生産体制で行っています。
1.菌床の元となるおが粉と水と米ぬかや麦ぬかなどを入れて混ぜます
2.1で作ったものを菌床専用袋に入れます
3.殺菌窯に入れて殺菌します
4.冷ました菌床に椎茸菌を入れます
5.袋を密閉します
6.約100日間培養します
7.培養完了後袋を切り、清掃します
8.椎茸が生えてきたら芽数を調整します
9.椎茸が規程のサイズになったら収穫します
10.収穫した椎茸を袋やパックに詰めます
11.出荷します
袋・パック作業は最終チェック工程なので見栄えも良く、品質も良いか見極める必要があります
なおかつ、どちらも早さを求められます、仕事だから当然ですね。
質問 一番大変だと思う仕事の内容はどれですか?どんなことが大変だと感じますか?
大変な仕事というと、どの作業も大変ですし、大変ではないとも言えます。本人の考え方・捉え方で変わります。
大事なのはどうやったらより良い仕事ができるか考えながら仕事することです。
椎茸栽培での大変なことは調整が利かないことです。椎茸は生き物なので本当に出来上がるまでわかりません
約100日前に収穫量を予想して準備しないといけないので、そのあたりの調整が大変です
質問 やりがいはありますか?
やりがいは本人の考え方になります。ただ椎茸を収穫しているのならばやりがいはないかもしれません
そこに「何のために」という目的と「いつまでにどのくらい」という目標を付けられるかどうか
「この椎茸を食べた人が少しでも健康になるお手伝いを私はしている」や「この仕事は美祢という人口の減少している土地で雇用の確保や経済を盛り上げる役割をしている」など考えるとやりがいは生まれてきます
目標も「今日は15時までに150kg収穫するぞ」と明確なものを立てているとやりがいに繋がります
あくまで本人の考え方・捉え方次第です。なので目的・目標を持たせるように指導しています
私はこんな言葉を聞いたことがあります。「好きな仕事をするには、好きなことを仕事にするか、今している仕事を好きになるかだけだ」やりがいがあるかどうかも、その人次第ということです
どの業種にもつながる言葉ですね
学ばない仕事もないし、学べない仕事もない
仕事だけでなく職場で出会う人からも学ぶことが多いと思います